世界的ブックメーカーのウィリアムヒル (William Hill) の米国外事業が、2021年9月大手オンラインカジノ888グループに買収されました。
2020年9月にアメリカを代表するカジノ企業シーザーズ・パレスに37億ドル (4400億相当) で買収されましたが、シーザーズ・パレスはアメリカで解禁されたスポーツベット事業のみを必要としていたため、米国外での事業を888グループに22億ポンド (3500億円相当) 売却しました。
ウィリアムヒルは英国を中心に1400もの店舗と1万人をこえるスタッフを抱える歴史のある世界的ブックメーカーです。888グループもイギリスを中心に成功したオンラインギャンブルなので、この2つの大型ギャンブル企業が融合するとなると破壊力のあるオンラインギャンブル企業となります。
ウィリアムヒルのオンラインカジノやブックメーカーのユーザーからすると、どうなるのかが気になるところかと思われますが、これはプラスになると思われます。
ウィリアムヒルのオンラインカジノは紆余曲折あり、複雑なサイトになっている現状で決済手段も心もとない状況です。888グループになることで、サイトのリニュアルや、決済手段の充実が期待されます。
ただ、気がかりは英888グループは日本市場に力を入れていないので、日本語サポート体制がどうなるかです。ウィリアムヒルは日本語サポート体制を整えているので、その部門が維持されれば、すぐれたオンラインカジノ&ブックメーカーとなることが期待されます。
英888、ウィリアム・ヒルの米国外事業を30億ドルで買収
[9日 ロイター] – 英オンラインブックメーカーの888は9日、米国のカジノ運営大手シーザーズからブックメーカー子会社ウィリアム・ヒルの米国外事業を22億ポンド(30億3000万ドル)で買収すると発表した。
英国の賭け屋1400店舗のほか、ウィリアム・ヒルの英顧客200万人へのアクセスが可能となる。888にとっては、2005年のロンドン上場以来、最大の買収となった。
オンライン賭博は、新型コロナウイルス対策の行動制限措置を背景に活況を呈している。
シーザーズは今年、ウィリアム・ヒルを29億ポンドで買収。米国ではスポーツ賭博が解禁され、米娯楽企業の間で専門技術のあるロンドン上場企業を買収する動きが広がっている。
0719GMT(日本時間午後4時19分)現在、888の株価は約1%下落。年初来上昇率は40%近くに達している。888は買収費用を賄うため、JPモルガン、モルガン・スタンレー、メディオバンカから約21億ポンドを調達した。
888は株式売却を通じて5億ポンドを調達すると発表。今回の買収により、少なくとも年間1億ポンドのコスト削減効果を見込めるとしている。
引用:Reuters